ミハエル・シューマッハって、スゴイ、モノが違う、職務に忠実、人格的に素晴らしいかも。えぇーとあとはどうやって賞賛すればいいのでしょうか。佐藤琢磨が4位、BARが3,4位でルノーがノーポイント、ついにコンストラクターズ・ランキングでBARが2位になったなんて、もうどうでもいい。今回のイタリアGPでのシューマッハのセカンドドライバーぶりは素晴らしすぎる。チャンピオン決めたとたん、しっかりルーベンス・バリチェッロを無理やり主役に持っていってしまった。プロレスラーも真っ青なレース運び、それも18人の敵と戦いながら最後にはフェラーリの地元でワンツゥーフィニッシュも成し遂げて、ですから、もう言葉がない。
今回は予選からシューマッハの走りはおかしかったですよね、ポールをバリチェッロに譲ったのかな?とちょっと頭をよぎったのですが、レース終わってから振り返ると、もしかしたら、もしかですよね。そしてレースは普通に走ると定位置一番になってしまうので、スタートしてすぐに意識的に(絶対に違うと思いますが・・・)スピンして順位を下げ、怒涛の追い上げで2位まで上げ、バリチェッロを楽に抜けるのにアタックしているポーズをとりながら2位のまま。完璧なセカンドドライバーじゃないですか、何やってもスゴイわ! 驚きました。
琢磨はイマイチかな、1周目遅かった、バトンに簡単に抜かれていたよね、どうしたんだろう。4位ってスゴイ成績なのですが、バトンが3位じゃ、まったく嬉しくないよ、残念ながら。
レース後、イギリス国内放送で琢磨にインタビューをした女性レポーターが「タクマさん」って言っていました。「バンザイ」はよく琢磨のスピンしたときに使っていますが、「さん」は初めて聞きました。琢磨がスピンすると間髪をいれずに「タクマ、バンザーイ!」って、何度も聞きました(何回もスピンしているからな、琢磨は) いつもオイオイそこで日本語使うなよ。それにその日本語違うだろうと思うのですが、日本人が絶対に使わない使い方、英語の中ですと違和感ありません、不思議です。
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追記
「タクマ、バンザーイ!」に対してたくさんのコメント、メールをいただき、反響の大きさに驚いています。僕の稚拙な文章のため、誤解がありましたらお許しください。
英国のアナウンサーが言っている「タクマ、バンザーイ!」は「ヤッター!」「元気いいぞ!」「タクマらしい!」「ヤッホー!」という感じで、すべて好意的な意味だと僕は理解しています。
佐藤琢磨は英国でも人気があります。特に英国のF1メディアや評論家たちには自国のジョンソン・バトンより評価が高いです。5月8日の第5戦スペインGP予選で3位になったあたりから、琢磨の評価、人気が上がりだし、決定的だったのは5月30日の第7戦ヨーロッパGPでのバリチェッロのインサイドへ果敢に飛び込んだことに対しての評価は絶大で、以来琢磨の行為はすべて好意的に見られています。その5月30日のアタック!以後、英国のAutosport誌では2回も佐藤琢磨特集が組まれていて、その人気の高さがわかると思います。また琢磨の今年の活躍を「
佐藤琢磨 活躍目次」にまとめています。ここに書いた事柄すべて載せています、参照していただけると嬉しいです。
F1第15戦イタリアGP レース結果(モンツァ・サーキット:5.793km)
1位 R.バリチェッロ フェラーリ B
2位 M.シューマッハ フェラーリ B
3位 J.バトン B.A.R ホンダ M
4位 佐藤 琢磨 B.A.R ホンダ M
5位 J.モントーヤ ウイリアムズ BMW M
6位 D.クルサード マクラーレン Mercedes M
7位 A.ピッツォニア ウイリアムズ BMW M
8位 G.フィジケーラ ザウバー Petronas B
=写真は04年9月7日撮影=